音楽を上達したい!イメージあるある
上達したい♪と考えた時に一般的に予想されがちなこと、下記のような感じではないでしょうか?
①ピアノが弾けるようになりたい→ピアノ教室に行こう!
②ギターが弾けるようになりたい→ギターと教則本買ってこよう!
③歌が上手くなりたい→カラオケに沢山行こう!
今回は「ボイトレを習う選択」をされても、③の意識が抜けない場合のもったいない行動についてご紹介していきたいと思います。講師は日々の様子をなかなか細かく知ることは難しいため、もしもこの行動を取られている方がいたら気を付けていただけるとレッスンの成果が出やすいことを知っていただきたくて書いています。
歌をたくさん歌えば上達する・・・は間違い。
自分の歌唱力に不満があり、もう少しどうにかできないか・・・と、もがいている方は多いと思います。習う選択をするか自己流で頑張るか!?人それぞれだと思います。当教室の生徒さんは、上達を目指し具体的な悩みをお持ちの方とボイトレを通じて音楽を楽しみたいという方々に別れます。それぞれに違う指導をしています。
今回の内容は上達目的という方にむけた内容となっています。ご注意下さい。
それでは、進めていきましょう^^
上手くなる方法を知ろう
よぉーし!がんばるぞー!と長時間歌を歌い続けたとします。やる気はとても素晴らしいですね♪しかし、お悩みを解決する手段がないまま、ただガムシャラに沢山歌い続けることで上達しようという考えは・・・実はNGなのです。
なぜなら、「正しい方法を反復する」ことが大切だからです。正しい方法で沢山練習をすると必ず上手くなります。
ただ歌えばいい、沢山歌えばいい・・・そうではないことをご理解いただけると嬉しいです。
ボイトレは独学ではだめなの?
「声」を扱うボイトレで難しいのは、自分で自分の変化や改善点に細かく気付くことがなかなかできない点です。色々な練習メニューは存在しますが、ご自分に合った練習方法で必要なことを訓練することが上達に繋がります。また、厄介なことに自分の声や発声には自分が慣れ過ぎています。慣れているので、改善点にも気づきにくいのです。これが本当に厄介です・・。慣れているから、これでいい♪と見過ごしてしまうことが多々あるのです。
録音してチェックでよいのでは?
録音してチェックするのは、もちろん良い方法です♪やらないよりは絶対にやった方が良いですね!指導者レベルぐらいの方ならかなり本格的にご自身でご自身の改善点を見つけてできるかもしれません。
しかし、録音をしても効率良く自分にレッスンをすることは困難な場合が多いのです。長年聴きなれた自分の声を音楽的目線から改善していくには、指導者にアドバイスをもらう方が何倍も早くて確実な方法と言えます。最近では録音物を聞いてアドバイスをもらえるというシステムの音楽レッスンもあるので、利用してみられるとよいと思います。当教室もこれから考えていきたいと思っています^^
ボイトレは何から始めたらよい?
絶対に通らなければならない道は・・・腹式呼吸です。
それは知ってるけど、何のため?なんでそんなに腹式って必要なの?
浅い呼吸と深い呼吸、浅い息と深い息をイメージしてみて下さい。どちらがパワフルに歌えそうだと思いますか?ちょっと口ずさむ程度でしたらどちらでも良いのかもしれませんが、ボイトレを受けるうちに色々なことが分かってきます。歌は口先で歌うのではなく体全体で歌うものだと180度意識が変わってくると思いますよ^^皆さん「こんなにしんどいものだったのか!?」と仰います。
ボイトレを始めた直後の過ごし方
当教室の場合は・・・まず最初に腹式呼吸のレッスンを丁寧に習うと思います。頭では理解できても体が感覚を掴めるまでは、しばらく回数や時間が必要です。腹式呼吸を使った訓練の中には、吸う・音なしで吐くというシンプルなものから、息の量や息の圧や息の高さの調整まで細かく意識して行うものまであります。では、レッスンの効果を薄れさせない為にはどう過ごしたらよいのでしょうか??
初動が大事!腹式呼吸に慣れる期間を過ごす
レッスンが始まりました!この一番最初の時に少しだけ我慢ができたら、初動がかなりうまくいきます。やることはシンプルです。レッスンで習った腹式トレーニングを一番シンプルなものから順に毎日やっていくことです。そしてもう一つあります!!!曲を歌わない!!
えーーー!??
歌が好きで歌を楽しみたくて・・・な人には意味不明かもしれませんよね。ごめんね(´;ω;`)ボイトレは新たに何かをするのではなく、日ごろの癖を抜いていくものです。正しいことがまだ身についていない時に、以前の癖を最大限に使って沢山歌を歌ったら・・・感覚は戻ってしまいます。レッスンを受ける度思い出すとは思いますが、1歩進んで2歩下がる・・・を繰り返します。このこともぜひ知識に入れておいていただけると嬉しいなと思います。もちろん、上達を目指す場合です♪
全く曲は歌ったらダメ?
腹式トレーニングばかりじゃ楽しくないですよね・・・。
でも・・・できれば、ダメです。
基礎練習を毎日続けて早く一番最初の段階を抜け出すことをお勧めします。
ステップごとに、これなら声出ししていいよ・・・という曲はありますので、そこまで我慢して頑張れたらよいですね。ボイトレと並行していく曲で向かないものしては、激しいロックやテンポの異常に速い曲(ロックやメタル・表現が個性的なロックボーカリストの曲・尋常ではなく速い曲・音が全く取れないほど難しい曲等)です。歌い方に特徴のあるボーカリストの曲はボイストレーニングを基礎からきちんとしていこう!という方が扱うのは危険かなと思います。
歌うことを禁止したいわけではないのですが・・・まずは普通に吐けることを基礎から習いますので、いくらボイトレを受けても目に見える成果や変化が現れにくいので注意が必要なのです。
初心者 中級者 上級者 など元々のレベルによっても異なるとは思いますが、大体の方は初心者という位置にいらっしゃるのでボイトレをしつつ好きな歌を今まで通り歌うことで成果が得られにくくなり↓
ボイトレってつまらない・全然やっても成果が感じられず役に立たない・・・そんなイメージに変わっていくこともあると思います。レッスンを受けながらご自分の歌声を育てていくのはご自身です。生かすも殺すもご自身の行動で変わるということです。
このことは、あまり一般的な情報として出ていませんし見かけたことがありません。私はレッスンを行いながら感じてきたことなので、それが少しでも皆さんのご参考になれば嬉しいです。
まとめ
ボイトレを始めてからのもったいない行動とは、腹式呼吸の基本感覚が身につく前に、今まで通りの歌唱を沢山行ってしまうことです。
上達の分かれ道となりますので、最初の練習を丁寧に沢山取り組むと成果も得られやすくなります。頭で分かっていても体が覚えていくしかないスポーツみたいなものです。
正しいフォームでできているか?のチェックも初期こそ定期的に受ける必要があります。音楽を楽しむ気持ちを忘れずに少しずつ頑張っていきましょう!!